結婚60周年のお祝いであるダイヤモンド婚式のマナーを解説

結婚60周年のお祝いのマナーについて

名称や意味について

結婚60周年のお祝いの名称は「ダイヤモンド婚式」になります。

「ダイヤモンド婚式」には「最高の記念日。長寿と繁栄を祝う」という意味があります。

食事会のマナーについて

ダイヤモンド婚式を祝うときは、自宅やレストラン、ホテルなどに席を設け、親族や友人、知人を招いて祝宴を開くのが一般的です。

会場を借りて盛大にパーティを開く場合は、ウェディングケーキを用意するなど結婚披露宴と同様の演出で進めるのもオススメです。

ただし、ダイヤモンド婚式ともなると当人もかなり高齢に達している場合が多いので、ふたりの健康状態を第一に考え、お祝いのしかたに注意する必要があります

ダイヤモンド婚式におすすめなプレゼントについて

結婚60周年の名称は「ダイヤモンド婚式」ですので、「ダイヤモンド」にちなんだ品を贈ります。

例をあげますと、「イヤリング」「指輪」「ペンダント」「ネックレス」といったものがオススメです。

また、素材にかかわらず、小物やアクセサリーを贈る際は色が「ペアになる」ようにプレゼントしてください。

おすすめ出来ないギフトについて

冠婚葬祭の贈り物は、現金や品物です。贈り物は、人間関係をスムーズにする、日本の礼儀のひとつでもあります。最近では、そのマナーや慣習もゆるく、薄れつつあります。贈り物のタブーについても、あまり気にする人はいなくなってきています。

とはいえ、せっかくの贈り物でタブーは避けたいもの。知っていけば、相手に不快な思いをさせずに済む、最低限のものをご紹介いたします。

☆ハンカチ・・・ハンカチとは漢字で「手巾(てぎれ)」と書くため、手切れを連想させるので、NGです。また、白いハンカチは別れを連想させるのでタブーとされています。

☆櫛・・・「苦」や「死」を連想させる「くし」は縁起が悪い贈り物です。

☆日本茶・・・弔事に使われることの多い日本茶は、お祝いの贈り物には不適切とされています。しかし、お茶好きな相手へ贈る際には、オシャレなデザインのものを選べば失礼にはあたりません。

☆印鑑・・・印鑑を贈るということは、責任を持てという意味が込められるため、両親や兄弟、上司以外が贈るのは避けた方がいいでしょう。

☆時計・かばん・・・時計やかばんは勤勉を意味するので、目上の人に贈るときには注意が必要です。親しい間柄なら問題ありません。

☆履物・マット類・・・相手を踏みつけるという意味合いから、目上の人に贈る時には注意が必要です。親しい間柄なら問題ありません。

お祝いを贈る時期について

お祝いの品を贈る場合は、パーティなどの一週間前までに贈ってください。現金なら当日でも構いません。

お祝いの金額の相場について

金額の目安は1万円~3万円になります。

お祝いの品を贈る場合は、個人が別々に贈るのもよいのですが、子供全員とか教え子有志とか、グループで高価な記念品を贈るのもよろしいでしょう。

のしの書き方について

水引:紅白や金銀の蝶結び

のし:あり

表書き/上書き:「祝ダイヤモンド婚式」「ダイヤモンド婚式御祝」「御祝」など

表書き/名前:上書きよりやや小さめのフルネーム

のし・ダイヤモンド婚式

プレゼントに添えるメッセージの文例について

・お父さん、お母さん、ダイヤモンド婚式ですね。なんとすばらしいことでしょう。私たち家族全員、心からお二人を愛し、尊敬しています。

・おめでとうございます。六十年の歳月を共に送られたお二人は、ダイヤモンドの輝きにも増す、栄光に満ちておられます。一層のご健勝を。

・おじいちゃん、おばあちゃん、結婚六十周年おめでとうございます。私の二倍以上の人生を、お二人で歩んでいるんですね。これからもお元気で、私の花嫁姿やひ孫の顔も見てくださいね。

・結婚記念日心からお祝い申し上げます。

・結婚記念日おめでとう。いつまでもお元気で。

・愛の記念日おめでとう。年とともに愛もさらに深まりますようにお祈りいたします。

「冠婚葬祭とおつきあい」より

「冠婚葬祭 手紙スピーチ全書」より

「贈り物とお返しのマナー事典」より

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